工場の排水・排ガス・漏油処理ソリューション

工場向けソリューションの概要
工場からの排水については、「水質汚濁防止法」により工場などから排出される物質の種類ごとに排水基準が定められ、さらに、マイクロプラスチック(直径5mm以下の微細なプラスチックごみ)による海洋汚染が地球規模の課題となっている今、人をはじめ生物環境を安全に守るための対策が必要とされています。
また、工場などの固定発生源から排出又は飛散する大気汚染物質については、「大気汚染防止法」により物質や施設の種類・規模ごとに定められた排出基準を守らなければならない、とされています。
当社は独自の技術を応用して、工場で役立つ様々な製品を開発しています。
排水・排ガス処理
- 排水中の有機物(BOD等)及び浮遊物質量(SS)を除去する特殊繊維担体
- マイクロサイズよりも細い繊維を使用した超極細ポリエステル繊維を濾材に使用したフィルター・バグフィルター
漏油処理
- 工場内の機械や配管から漏れた油や、汚れの元になる油を吸着できる油吸着材





帝人フロンティアの強み
製品開発力
当社は独自の技術やノウハウを応用し、工場で役立つ製品の開発に力を入れています。
ここでは水処理に役立つ「脱水助剤フローデハイ®」と漏油処理に役立つ「オルソーブ®」をピックアップして紹介します。
【脱水助剤フローデハイ®】
日本で多く用いられているのは「活性汚泥法」と呼ばれる技法で、この工程では有機物を含んだ活性汚泥や浮遊物(余剰汚泥)を適切に処分する必要がありますが、水分を多く含んでいるため、処理が困難という課題があります。
フローデハイ®は、汚泥固形物の量に対して非常に少量の添加(約1%~4%)でも、汚泥の脱水効率を大きく向上させ、汚泥中の水分を減らし、汚泥そのものの発生量の削減を実現します。
【オルソーブ®】
高性能油吸着不織布「オルソーブ®」は、工場内の機械や配管から漏れた油や、汚れの元になる油を吸着できる素材が欲しいという要望から生まれた素材です。特長としては、
- 油吸着能力は、重油、機械油などで自重の約20~25倍
- 水を吸わず油のみを吸着
などがあり、工場内の漏油処理だけでなく、飲食店などでも活用されています。
2020年にモーリシャス沖での貨物船の座礁により大量の油が海に流れだした事故が発生した際にモーリシャス共和国政府へ本製品を寄付し、海に流れ出した油を効率的に吸着することができました。
このように、現状の環境問題などに着目し、商品の研究開発を行っています。
