シート状PTCヒーターの製品・施工イメージ

シート状PTCヒーター

シート状PTCヒーターとは?About PTC sheet heater

シート状PTCヒーターは、厚さ約0.2mmの非常に軽く薄いフィルム素材を使用した面状発熱体です。面全体で均一に発熱するため、温度ムラが少なく効率的な加熱が可能です。また、スクリーン印刷による製造手法を用いることで、低コスト化と現場に合わせた自由な形状設計を実現しています。

主な特長

  • 厚さ約0.2mmの非常に軽く薄いフィルム素材

  • 面全体での均一な発熱による効率的な加温

  • 常時通電30,000時間以上で異常なしの長寿命

  • 屈曲試験(90°×100回)、引張試験(30N×3回)後も通電3,000時間以上で異常なしの高い耐久性

  • スクリーン印刷による自由な形状設計が可能

一般的なヒーターとの違いWhat makes our PTC heater different

一般的なコードヒーター等と当製品の決定的な違いは、PTC(Positive Temperature Coefficient)特性による「自己温度制御機能」を備えている点です。この特性により、外部の温度調節器を使用しなくても、ヒーター自身が自律的に温度上昇を抑制します。

熱制御の仕組みと優位性

温度上昇時の制御

温度が上がるとヒーター内のPTC樹脂が膨張して抵抗体が散在し、電気抵抗値が大きく(100~1,000倍程度)なります。これにより出力が自動で下がり、発熱が抑えられて過熱を防止します。

温度低下時の制御

外気温などにより温度が低下すると、逆に電気抵抗値が小さくなり、自動的に発熱量が上昇します。

  • PTC特性による自己温度制御が働くため、外部の温度調節器が不要

  • 過熱を自動で防止するため、コードヒーターと比べて過熱が起こりにくく、ヒーター表面温度を低く保つことが可能

製品詳細Product details

発熱特性比較

一般的なヒーターは温度が上がっても発熱量が変わらないのに対し、PTCヒーターは温度上昇に応じて発熱量を自動的に抑える特性を示しています。

一般的なヒーターとPTCヒーターの発熱特性の比較グラフと、通電後の発熱画像の比較

装備

本ヒーターの仕様および必要な周辺装備については、以下の項目を想定しています。詳細な仕様・数値は現場条件により変動します。

※ご提供サイズはご希望により変更可能です。

外形寸法/重量 500㎜ × 2000㎜ 約2.1㎏
定格電圧 単相200V
定格消費電力 300W±10%(環境温度20℃時・木台上・断熱材なし)
5℃環境時の参考値:ON直後:約750W 安定時:約250W
電源容量 1枚あたり 0.75kVA(0.75kW)・・・環境温度5℃時
例①:単相200V ブレーカ容量20Aの場合、接続枚数は5枚以下
例②:単相200V出力11.5kVAの発電機の場合、接続枚数は15枚以下
※設置する環境温度により、接続可能枚数が上記よりも少なくなる場合があります。実際の使用環境により、接続枚数を調整してください。
絶縁抵抗 差込みプラグ刃と器体表面 DC500Vで100MΩ以上
絶縁耐力 差込みプラグ刃と器体表面 AC1500Vで1分間
電源コード引張強度 機体電源コード取出部より電源コードと同軸方向に10kgの力を1分間加えた後、絶縁抵抗、絶縁耐力を満足し、外観、構造に異常がないこと

採用例Applications

『高速道路リニューアル工事でのコンクリート養生』

高速道路リニューアル工事のコンクリート養生にシート状PTCヒーターを敷設した様子
  • 採用箇所:床版取替工事の間詰めコンクリート現場施工

  • 従来の課題:コンクリート硬化時の発熱による膨張・収縮、冬季の外気温との温度差によるひび割れ

  • 採用理由:自動温度制御により一定の温度で加温が可能である為